ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ

ここから本文です。

AWSの料金体系|課金要素や算出方法、AWSの料金を最適化するコツ

AWSの料金体系|課金要素や算出方法、AWSの料金を最適化するコツ

AWSは今や世界的に人気のクラウドサービスですが、料金体系はどのように運用されているのでしょうか。自社が求めるサービスを予算の範囲で適切に導入するためにも、AWSの料金体系について知っておくことが大切です。この記事では、AWSの料金体系や料金の算出方法、コスト最適化の基本的な方法について解説します。

●AWSの料金体系

AWSの料金体系に関する基本をお伝えします。

・AWSの課金方式と購入オプション

AWSの基本的な料金体系は、従量課金制です。これは、使用したリソースやサービスに応じて料金が発生する仕組みです。例えば、Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)インスタンスの使用料やAmazon S3(Simple Storage Service)のストレージ利用料など、リソースの利用量に応じた料金が請求されます。これにより、必要な分だけリソースを使い、料金を効率的に管理できます。

このほか、「リザーブドインスタンス(RI)」や「セービングプラン(SP)」といった購入オプションもあります。

「リザーブドインスタンス(RI)は」、一定期間(通常は1~3年)にわたって特定のEC2インスタンスを予約することで、料金が大幅に割引されるプランです。RIを利用すると、長期間の利用を前提に割引が適用されるため、安定した利用が見込まれる場合にコストを最適化することができます。RIには、前払い、部分払い、後払いのオプションがあり、支払い方法や契約条件に応じて異なる割引が提供されます。

「セービングプラン(SP)」は、一定期間(1年または3年)の間に一定量のリソースを利用することを前提に、従量課金よりも安価に利用できるプランです。SPは、利用するリソースの種類やサイズにかかわらず、あらかじめ決められた量のリソースを柔軟に使用できるため、より幅広い利用に対応しやすくなります。これにより、リザーブドインスタンスよりも柔軟にコストを管理できる場合があります。

・契約するサービスによって料金が異なる

AWSの各サービスには、それぞれ異なる料金が設定されています。例えば、Amazon EC2のインスタンス料金はインスタンスの種類やサイズ、リージョンによって異なります。Amazon S3のストレージ料金はストレージのタイプや使用量によって変わります。AWSの料金はサービスによって異なるため、具体的なコストは使用するサービスの種類や設定によって変動します。

AWSでは、複数のサービスを組み合わせて利用できます。例えば、Amazon EC2とAmazon S3を連携させると、アプリケーションのホスティングとデータの保存を効率的に行うことが可能です。このように、サービスを組み合わせることで、システム全体のコストを最適化できます。具体的には、負荷に応じたスケーリング、ストレージの最適化、データ転送の最小化などを行うことで、より効果的にコストを管理できるでしょう。

●AWSの料金を算出する際の課金要素

AWSの料金を算出する際の主な課金要素には、「サーバー」「ストレージ」「データ転送」の3つがあります。以下、それぞれの要素について説明します。

・サーバー

AWSにおけるサーバーは主にAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)インスタンスで構成されます。

Amazon EC2インスタンスにはさまざまなタイプとサイズがあり、CPU、メモリ、ストレージなどの性能が異なります。インスタンスのタイプやサイズにより、料金が変動します。また、AWSのデータセンターが存在するリージョンごとに料金が異なる場合があります。

・ストレージ

AWSでは、使用しているストレージ容量に応じて1GB単位で課金されます。また、オンラインストレージ、ローカルハードディスクなど、用途に応じて単価が異なります。

・データ転送

AWSから外部のインターネット経由でのデータ転送は「AWSデータ転送(アウト)」として課金されます。転送量が増えると、料金が高くなります。AWSの同一データセンター内のデータ転送は通常無料です。

●AWSの料金を算出する方法

AWSの料金を算出したい場合は、「AWS Pricing Calculator」という公式の料金計算ツールを使用します。構成やデータ転送量、ストレージ容量から詳細な見積もりを作成可能です。

なお、サーバーワークスではAWSの適切なサービスの組み合わせをご提案し、お見積もりをいたします。料金の算出に関してお悩みのご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。

●AWSの料金を最適化するコツ

AWSの料金を最適化するためには、いくつかのコツがあります。コスト最適化のためのコツを以下で解説します。

・無料枠を利用する

AWSでは、無料利用枠が提供されています。これにより、AWSの一部サービスを一定の使用量まで無料で利用できます。AWSの豊富なサービスを理解するためのトライアルとして利用するのもおすすめです。

・リザーブドインスタンスを活用する

リザーブドインスタンス(RI)を利用することで、特定のAmazon EC2インスタンスを1年または3年間予約でき、従量課金よりも大幅な割引を受けられます。長期間にわたって安定してインスタンスを使用する予定がある場合、RIを活用することでコストを削減できます。RIには、全額前払い、部分前払い、後払いのオプションがあります。

・セービングプランを活用する

セービングプラン(SP)は、1年または3年間にわたって一定量のリソースを利用する前提で割引を受けるプランです。利用量に応じた割引が適用されます。

・不要なリソースを停止する

使用していないリソースやサービスを定期的に確認し、不要なものは停止または削除によってコストを削減できます。リソースの使用状況を正確に把握し、不要なリソースが存在しないか頻繁にチェックすることが重要です。

・AWSのコスト最適化ツールを活用する

AWSには、コスト最適化をサポートするツールがいくつかあります。「AWS Cost Explorer」はコストと使用量の可視化を提供するほか、将来の予算を設定できるツールです。「AWS Budgets」は、設定した予算に近づくとアラートで通知します。

・スポットインスタンスを活用する

スポットインスタンスは、Amazon EC2インスタンスの余剰容量を利用するもので、通常のオンデマンドインスタンスよりも大幅に安価です。ただし、AWSからの通知によりインスタンスが中断される可能性があります。

・海外リージョンを活用する

海外リージョンでは、特定のサービスやリソースの料金が他のリージョンよりも低いことがあります。リージョン間で料金を比較し、コストが安価なリージョンを選ぶことで全体のコストを最適化できます。ただし、データ転送の遅延やセキュリティ要件を考慮する必要があります。

・AWS料金が割引になるサービスを利用する

AWSとの直接契約ではなく、販売代理店などと間接的に契約することで割引を受けられるケースがあります。こうしたAWS請求代行サービスを利用すると、日本円の請求書払いで支払える、代理店によるサポートが受けられるといったメリットもあります。

●AWSのコスト最適化のために料金体系を理解しましょう

AWSは200を超えるサービスの集合体であり、それらを組み合わせることでビジネスを大きく加速できます。一方で、従量課金制であるため、コストが予想以上に加算されることも少なくありません。AWSのコストを最適化するには、料金体系をしっかりと把握し、無駄なくサービスを利用することが大切です。

サーバーワークスにご相談いただければ、適切なサービスの組み合わせをご提案し、お見積もりを提供します。AWSのシステムを予算内で実現したい場合は、ぜひご相談ください。



Page Top