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EOSを機にオフィス内の物理サーバーを廃止。高いパフォーマンスと事業継続性を獲得し、懸案事項だった社屋移転もスムーズに実施

導入事例( 株式会社ランドピア様)

株式会社ランドピア様

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トラック駐車場の開発・運営などを行う土地活用事業、コンテナトランク「スペースプラス」の管理・運営などを行うセルフストレージ事業、喫煙コンテナやガレージハウス「GARAGE PLUS」の販売を行うコンテナ建築事業を展開。特にコンテナ建築事業では、新商品としてコンテナオフィスを開発し、2023年11月1日にオフィス兼モデルルームとなる名古屋営業所を開設した。

お話を伺った方

小佐野宇志氏
取締役 マーケティング部長

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • オフィス内に設置したファイルサーバーがEOSを迎え、新たな環境に移行する必要に迫られていた
  • クラウドへの移行を決めたが、関係各社とも調整し、従業員の業務に影響を与えることなく移行を実施したかった

After

課題解決の成果

  • 従業員の業務に影響なく、ファイルサーバーのAWS移行を完了させることができた
  • 物理サーバーを廃止しクラウド化することで、以前からの懸案事項だった東京本社と名古屋営業所の社屋移転を実現することができた

サーバーOS・ハードウェアのEOSを機に、3台のファイルサーバーを新たな環境に移行したい

これまでランドピアでは、Active Directoryサーバーを兼ねたファイルサーバーを3台、東京本社オフィスのフロアに設置して利用しており、Active Directoryおよびファイルデータを日次で大阪営業所内のNASに転送する、というバックアップ方法を採っていました。それが2022年、ファイルサーバーのサーバーOSとハードウェアが共にEOSを迎えるタイミングとなり、新たな環境への移行を検討する必要が生じていました。当時の状況について、取締役でマーケティング部長の小佐野宇志氏は、次のように説明します。

小佐野 氏

小佐野 氏

小佐野氏「新しい環境へ移行するに当たっては、これまでと同じく物理サーバーを新規購入するか、あるいはクラウドにリフト&シフトするか、という二つの選択肢がありました。それでまず各々でかかるコストをシミュレーションしたのですが、物理サーバーはそれなりに初期費用がかかるものの、ランニングコストはクラウドよりも安価に抑えられることが分かりました。一方で物理サーバーはハードウェアが故障するリスクを抱えており、もしそうなった場合には業務が中断して会社が大きなダメージを受ける恐れがあります。やはりBCP対策の観点からは、ランニングコストの多少の上振れよりも、業務停止リスクを極力低減することのほうがより重要です。こうした判断から、新たな移行先としてクラウドを選択することにしました」

次に同社は利用するクラウドとして、複数の商用サービスを検討しましたが、その中から最終的に選択したのがAWSでした。

小佐野氏「AWS関連では今回のプロジェクトに先立ち、サーバーワークスの支援を受けてAWSが提供するクラウド型コンタクトセンターサービスのAmazon Connectを導入していました。そのため、AWSソリューションの有用性、具体的には我々がやりたいことを実現できる豊富な機能が提供されていることを肌感覚で感じていました。AWSの非常に大きなアドバンテージです。そこで今回もサーバーワークスの協力を得て、ファイルサーバーをAWSへ移行することを決意しました」

サーバーワークスの各種サービスを採用して、24時間365日体制での運用監視と障害対応、定期バックアップの自動化も実現

ランドピアのファイルサーバー移行プロジェクトは、2022年9月にスタートし、同年12月にカットオーバーしました。AWSへの移行により、以前から従業員に“レスポンスが遅い”と指摘されていたファイルサーバーのパフォーマンスは大幅に向上し、高い事業継続性も獲得することができました。

同プロジェクトではAWS環境の構築に加え、サーバーワークスの提供するAWS運用代行・監視サービスを採用して、24時間365日体制での運用監視と障害対応も実現しています。さらにサーバーワークスが独自開発したクラウド運用自動化サービス「Cloud Automator」を導入して、Active Directoryおよびファイルデータの定期バックアップも実現しました。

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小佐野氏「実はAmazon Connectの導入よりも先にサーバーワークスに相談していたのは、今回のファイルサーバー移行でした。それで色々話を聞いてもらっていたのですが、営業担当者の方が我々の課題をシステムの視点から俯瞰して、“現状一番ボトルネックになっているのは、ネットワークの脆弱性ではないですか”という問題提起をしてくださったのです。そこでまずネットワーク環境をリプレイスし、併せて以前から課題を抱えていたコールセンター業務の改革を優先させました。ファイルサーバーの移行も必須の取り組みでしたが、会社としてはやはりお客様接点となるコールセンター業務の課題を一刻も速く解決したいという思いがありました。それでAmazon Connectの導入を先に進めたのですが、その際にサーバーワークスの豊富な知見と技術力、顧客目線での提案力や対応力を十分に感じることができました。今回運用監視と障害対応といった部分も含めてサーバーワークスにお願いしたのは、前回プロジェクトから続く大きな信頼感や安心感があったからです」

さらに小佐野氏は今回のプロジェクトについて、「従業員の誰も知らないうちにファイルサーバーのクラウド化を完了できたことが、実は一番良かったですね」と続けます。

小佐野氏「クラウドへの移行によって、作業の手を止めなければならない時間が出てきたり、自分でPCの設定を変更しなければならなかったり、ということになれば、従業員はかなりのストレスを感じるでしょう。我々も最悪の場合、そうした事態が発生することを覚悟の上でプロジェクトに臨み、月初や朝の朝礼などで社内向けにファイルサーバーをクラウド化することを告知していたのですが、結果的には、誰にも気付かれることなくサーバーの移行を完了することができました。皆にとっては“オフィスの片隅にあったサーバーが無くなっているな”くらいの変化だったのではないでしょうか。これもサーバーワークスのきめ細かいサポートのおかげだと思います」

サーバーワークスが仲介役となり、複数のプロジェクト関係企業を上手にマネジメントしてくれた

今回の移行プロジェクトには、ランドピアがシステムコンサルティングを委託している企業や、トランクルームの賃貸管理システム(=アプリケーション部分)からサーバーの運用までを委託している企業、ネットワークベンダーなど、複数の企業が関係していましたが、小佐野氏は「これら関係各社とのやり取りも、サーバーワークスが丁寧に行ってくれました」と高く評価しています。

小佐野氏「サーバーワークスには、プロジェクト全体の進行管理をお願いしましたが、まず我々は、エンジニアの方とプロジェクト管理ツールのBacklogなども使って、きめ細かいコミュニケーションを取ることができました。ちょっとした相談事は営業担当者の方に電話で聞くこともありました。担当者ごとにきちんと機能されていたので、非常にやりやすかったですね。またサーバーワークスは、以前からコンサルティングで入ってもらっている会社やサーバー運用などを委託している会社とも密にやり取りして、我々サイドの意向を隈なく汲み取ってくれました。プロジェクトの関係各社とも、非常にうまく噛み合っていたと思います」

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今回サーバーワークスからは、プロジェクトマネージャー兼エンジニアとしてエンタープライズクラウド部 技術1課の折戸亮太、同部署エンジニアの宮形純平が参画しましたが、二人は自身の役割とプロジェクトを進める上で留意した点について、次のように語ります。

サーバーワークス エンジニア 折戸

サーバーワークス エンジニア 折戸

折戸「今回はプロジェクトに関わる会社様が多かったので、プロジェクトマネージャーとして第一に丁寧なコミュニケーションを取ることを心掛けました。また関係者が多いのでスケジュールのズレはどうしても出てきてしまいますが、その際にも現実的か突き詰めて細かく調整することを意識していました」

宮形「私はコンサルティング会社様やサーバー運用会社様を対象に、各種パラメータの擦り合わせやセキュリティ対策など主に技術的な内容のやり取りを担当しました。ただその際にもランドピア様不在とならないように、Backlogなどのツールも使って、可能な限りやり取りを可視化するということに留意していました」

サーバーワークス エンジニア 宮形

サーバーワークス エンジニア 宮形

ファイルサーバーのクラウド移行により社屋移転もスムーズに実現、今後はネット上で賃貸契約を完結できるようなシステムを検討したい

そして今回、ランドピアはファイルサーバーのクラウド移行を完了したことで、何年も前から懸案事項だった社屋移転を実現することができました。

小佐野氏「以前よりオフィス環境については、オフィススペースや空調の問題など従業員から色々な課題が指摘されていました。ファイルサーバーについても、オンプレミス環境のままでは、新しいオフィスに移ったとしても結局、またフロアに置くことになります。ハード・ソフト共にEOSの問題は常に付きまといますし、機体の故障も念頭に置いておかなければなりません。しかしそれらの課題はクラウド化によって一気に解決することができました。これでオフィスが変わらなければ、空いたスペースに何か他の物が置かれるだけです。このタイミングで社屋移転をしなければ、もうずっとこのままだと思いました」

また、ランドピアとして事業拡大のため人材採用を継続的に進めていますが、採用活動におけるアピールという点でも労働環境の良い快適なオフィスへの移転は重要なテーマでした。

小佐野氏「今回のクラウド化がなければ、オフィス移転も実現できていなかったと言っても過言ではありません。客観的に見れば、単なるファイルサーバーのクラウド移行ですが、我々にとっては、会社の在り方にまで影響を及ぼす非常に重要なプロジェクトだったと言えます」

また今回、ランドピアは外出先からのPC利用を可能にするために、仮想デスクトップソリューションのAmazon WorkSpacesも5台導入しました。これまでも名古屋営業所で3台、利用していましたが、今後は社内での利用状況や業務内容に応じて追加の導入を検討していくとのことです。

小佐野氏「サーバーワークスは、過去の他社事例でも豊富な実績を持っており、我々に対しても的確なアドバイスと具体的な技術支援をしてくれました。こうした信頼感はとても重要です。今後は先に導入したAmazon Connectの活用をさらに活用させて、お客様からのオペレーターの電話対応を生成系AIでテキスト化し、リアルタイムでの回答支援やマニュアルの改善、それによる顧客満足度向上・契約にまで繋げられるような仕組みが作れないものかと考えています。他にもAWSと連携させて、何か新しい仕組みを構築するという選択肢は当然あります。そうした部分でも改めて、サーバーワークスのお知恵を借りられればと思います」

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担当プロジェクトメンバー

折戸亮太
エンタープライズクラウド部技術1課
折戸亮太
自社製品ソフトウェアパッケージの開発及び運用保守業務を6年、オンプレミス環境からAWS環境への大規模移行プロジェクトを2年経験したのち、2021年にサーバーワークスに入社。前職の経験を活かしてモダンアーキテクチャ、業務自動化、およびOSミドルウェアアプリケーションレイヤーの運用を考慮した提案を強みとして幅広いプロジェクトを担当。
プライベートでは2児の父で、毎日の楽しみは寝かしつけ前に子供と一緒に読む絵本の時間。趣味は早起きとランニング。
好きなAWSサービスはAmazon ECS。
宮形純平
エンタープライズクラウド部技術1課
宮形純平
現職では主に大手企業、公官庁向けの大規模プロジェクトのPMを対応しながら、これまでのキャリアで養ったMicrosoft関係製品とAWSを組み合わせた技術発信を社内・外に向けに行う。北陸在住の完全リモートワークエンジニア。好きなAWSサービスは AWS Directory Service、Amazon WorkSpaces。好きなお酒は缶チューハイと本格焼酎。
小室文
カスタマーサクセス部営業課
小室文
2009年からAWSを使って早◯年…インフラエンジニア、開発エンジニアを経てサーバーワークスで営業をしています。週末エンジニアリングしたり編み物したり…AWSで大体なんとかなります。ぜひ会社問い合わせフォームよりご相談ください!好きなAWSでサービスはIAMです。

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

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