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AWS移行の事例

導入事例(株式会社名南経営コンサルティング様)
導入事例(株式会社名南経営コンサルティング様)

株式会社名南経営コンサルティング様

名南経営コンサルティングは、経営コンサルティングと士業向け生産性向上支援クラウドサービスを事業領域とする企業です。従業員数 105名。同社は日本でトップレベルの大型会計事務所グループである『名南コンサルティングネットワーク』のグループ企業です。

(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)

主力サービスである『MyKomon』のAWS移行を自社が中心となって実施

名南経営コンサルティングは、今回、どのようにAWSへの移行を実施したのでしょうか。

名南経営コンサルティングでは、ITクラウドサービス『MyKomon(マイコモン)』のプラットフォームをAWSに移行する作業を行いました。

MyKomon』は会計事務所の生産性向上のためのクラウドサービスです。お客様は『グループウェア』『楽しい給与計算』『相続財産シミュレーション』など様々なサービスをブラウザベースで利用できます。現在の顧客数は全国で約1600事務所、継続契約率は97%です。

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今回のAWS移行は、「基本設計や実際の移行作業は自力で行う」「要所でサーバーワークスに提案を求める」という方針で進めました。概要は次のとおりです。

項目 内容
基本設計に関するサポート ・RDSなどのマネージドサービスへの移行方法
・ALBの利用についてのFAQ
・全体の設計レビュー など
セキュリティに関するサポート ・AWSサービスのセキュリティについて (IAM/KMSなど)

AWS移行を決めた経緯

今回プラットフォームをAWS移行すると決めた経緯を教えてください。

MyKomon』は2000年のサービス開始当初から、クラウド形態を取っていました(当時、クラウドという言葉はまだなく”ASP”と呼ばれていましたが)。

以来17年間『MyKomon』のプラットフォームは、一貫してデータセンターを使ってオンプレミス運用し、運用業務については2000年から2007年まで外部会社にアウトソースしていました。しかし2008年からは自社運用に切り替えました。

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この方針転換により、「プラットフォームをより柔軟かつ迅速に変更、拡張する」ことは実現できました。ただ一方では、「プラットフォームでトラブル(あるいはトラブルの予兆)が発生した場合、深夜でも休日でも開発スタッフが対処することになる」、「開発の人的リソースが運用業務に費やされる」という問題が生じてきました。

運用は重要ですが、技術者の本業はサービスの「開発」の方です。「運用の作業負担を低減し、技術者を開発に専念させること」が課題となりました。

2016年は次のプラットフォームの更新に向けて、その方針を検討する時期でした。このとき新たな選択肢として候補に上がったのがAWSです。

アマゾン ウェブ サービス ジャパンが主催するセミナーで情報を集め、社内で協議した結果、AWSへの移行が決定しました。AWSに詳しい者が社内にいましたので、構成図は弊社が作成し、移行を行う上で不明な点はサポートを依頼することにしました。システム構成を考える際には、セキュリティをさらに向上させられるよう配慮しました。AWSのサービスの中でも比較的新しいAuroraを採用し、AWSの持つメリットを最大限活かせるような構成となりました。

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AWS専門企業に求めた要件

選定はどのように進めたのでしょうか。

まず候補企業を「AWSのプレミアコンサルティングパートナー数社」から選定しました。選定の際の比較基準(求めた要件)は次のとおりです。

要件1. 「AWSおよびAWS周辺サービスに関して深い専門知識を持つこと」

私たちは長期にわたって士業向け生産性向上支援クラウドサービスを開発・提供している実績から、クラウドに関する知見を多く持っております。よって今回はAWSへの移行に関する周辺ツール・サービス・ソリューションにおいて深い専門知識を持っている事を求めました。

要件2. 「技術情報のコミュニケーション力が高いこと」

要件1.で求めた高い専門知識も、確実に弊社担当者に伝わらなければ意味がありません。過去の経験から「コミュニケーション品質が、実際の運用品質に大きな影響を与える」ということを痛感しており、「技術情報のコミュニケーション力」の高さは特に重要な要件でした。

要件3. 「積極的な提案力があること」

AWS移行における設計において、AWS専門企業には『MyKomon』のサービス特性、現状のシステム仕様、運用状況を説明した上でAWS上ではどのように実現するべきかの提案をもらいました。AWS専門企業にはそうした先行提案力があることを求めました。

以上の基準・要件をもとに候補数社を比較検討した結果、サーバーワークスが弊社の求める要件を最もよく満たしていたので、採用を決定した次第です。

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移行後の効果

実際の移行は2017年5月より開始しました。サーバーワークスの助言を参考に、弊社側で基本構成、詳細設計、実装を行いました。『MyKomon』ユーザーには「2017年9月の所定の日にメンテナンスを行います」とだけ事前予告しました。AWS移行はその日に合わせ、ユーザーに特段の負担をかけることなく、無事に最終完了しました。

AWSに移行してから安定性と可用性が明らかに向上しました。以前は、緊急トラブルに伴う深夜・休日出動が時折、発生していましたが、AWS移行後はそうした「緊急対応」は発生しておりません。「プラットフォームのクラウド化による、運用不可の軽減」という初期目標は十分に達成できたと考えます。

さらに、従来のオンプレミス環境では、「サーバーの調達に要する費用・時間」「OSのインストールやネットワーク接続の手間」「試行を終えた後のサーバーの保管・管理の手間」などが発生するため、気軽にできなかった積極的な開発が可能となりました。

特に、若手社員でも新サービスの開発を始められるようになったので、今後、エンジニアの技術力とサービスの利便性がともに向上していくことを期待しています。

今後の期待

サーバーワークスへの今後の期待をお聞かせください。

名南経営コンサルティングは引き続き『MyKomon』を発展、拡充させ、全国のお客様の生産性向上に貢献していく所存です。サーバーワークスにはそうした弊社の取り組みを後方支援いただくことを希望します。今後ともよろしくお願いします。

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右2名はサーバーワークス社員

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

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