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コーポレートサイトへのAWS導入の事例

導入事例(国立研究開発法人国立成育医療研究センター様)

国立研究開発法人国立成育医療研究センター様

病院と研究所が一体となり、健全な次世代を育成するための医療と研究を推進する国立成育医療研究センター。「成育医療のモデル医療や高度先駆的医療をチーム医療により提供」、「成育医療の調査・研究を推進」、「成育医療の専門家を育成し啓発普及のための教育研修」、「成育医療の情報を集積し社会に向けて発信」を基本方針に掲げている。受精・妊娠に始まり、胎児期、新生児期、乳児期、学童期、思春期を経て次世代を育成する成人期へと至る、リプロダクションによってつながれたライフサイクルに生じる疾患(成育疾患)に関する医療(成育医療)と研究を推進するための様々な活動に取り組んでいる。

AWSの設計・構築と課金代行をサーバーワークスに依頼

サーバーワークスに依頼した業務の内容を教えてください。

国立成育医療研究センターでは、公式サイトの刷新にあたりシステムインフラにAWSを採用しました。その際、サーバーワークスにAWSの「設計・構築」および、「円建て」で使用料金を支払いするための「課金代行」を依頼しました。

AWSの構成および利用サービスを教えてください。

AWSの構成および利用サービスは次の通りです。

・クラウド上のWebサーバー:1式
・クラウド上のアプリケーション(CMS)とデータベース(MySQL)サーバー:1式
・Amazonマシンイメージ(AMI)の作成
・Amazon EBSスナップショット(バックアップコピー)の作成

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国立成育医療研究センターにおけるAWSの利用構成イメージ

コンテンツの充実と運用負荷の低減を図るため公式サイトをリニューアル

公式サイトをリニューアルした理由を教えてください。

コンテンツおよびサイト運用環境の老朽化にともない、情報発信環境のさらなる充実を図るためにコンテンツから運用インフラまでサイトの全面リニューアルを計画しました。

コンテンツに関しては、閲覧者が目的の情報へとアクセスできるようグローバルナビゲーションを見直してコンテンツを整理すると同時に、レスポンシブWebデザインを採用することでスマートデバイスを主としたマルチデバイス対応を進めようと考えました。

さらに、CMS(Content Management System)を導入することで現場に負担をかけずコンテンツの充実や迅速な情報発信ができる環境を実現したいと考えました。

またシステムインフラに関しては、それまで使用してきた Webサーバーの老朽化が深刻で継続的な運用が困難であったことから、国立成育医療研究センター内で運用していたサーバーをパブリッククラウドへと移行することで、「可用性の向上」、「セキュリティの強化」、「バックアップの充実」、「運用負荷の軽減」、「調達から構築までの期間短縮」、「運用コストの低減」を図ろうと考えました。

case_ncchd_img02.png

国立成育医療研究センター公式サイト

稼働実績が豊富で、コストパフォーマンスや拡張性も高いAWSを選択

パブリッククラウドの中からAWSを選んだ理由を教えてください。

今回は、スケジュールに余裕がなく、特殊なシステムを運用するわけでもないので、多くの手間や時間をかけて複数のクラウドサービスを比較検討することはしませんでした。

AWSは一般企業から自治体や官公庁まで、国内外における稼働実績が豊富で、コストパフォーマンスに優れているパブリッククラウドの代表的な存在ですので、検討する上で外せない存在です。

サポートベンダーに提案を依頼する際、AWSを規定要件とはしませんでしたが、導入予定のCMSの稼働環境としてLinux OSなどの稼働環境を提示する際、「AWSで実現するとすればこういうイメージ」という構成例は示しました。

サポートベンダーからもAWS以外のサービスでという提案も上がってきませんでしたので、将来的な拡張性、ボーダーレス化・グローバル化への展開なども踏まえ、AWSが最適だろうと判断しました。

case_ncchd_img01.jpg

国立研究開発法人
国立成育医療研究センター
総務部 専門職 佐藤 徹氏

タスクベースで作業を依頼でき、小回りの利く柔軟なベンダーを選定

サポートベンダーを選定したときの要件を教えてください。

AWSの利用は初めてであり、詳しい人材もいませんでしたので、設計から構築までを専門家に任せて短期間でサーバーインフラの準備を整えようと考えました。

サーバーワークスを含めた複数のサポートベンダーに提案依頼書(RFP)を提示した上で提案をしてもらいました。コストに余裕がないので、必要なタスクをしっかりと作業・サポートしてもらえるベンダーにお願いしたいと考えました。

主なサポートベンダー選定の要件は次の通りです。

初期費用や作業コストを抑えることができること
規模が大きくなく、小回りが利くこと
実績やノウハウが豊富なこと(クラウドベンダーからパートナー認定等を受けていること)
タスクベースもしくはメニューベースで提案や作業を依頼できること

初期コストや運用コストを精査した上でサーバーワークスに依頼

サポートベンダーとしてサーバーワークスを選定した理由を教えてください。

サーバーワークスは、AWSの認定パートナーであり、実績も豊富。サービスメニューが明確でタスクベースで必要な事項をオーダーできる点を評価しました。

また、近年はベンダーやサービスに問題があると悪い評判は伝播し易いのですがサーバーワークスに関してはそのような様子も見られず、担当者の対応もしっかりしていたので、安心して任せられると判断しました。

最終的には、初期コストや運用コストを精査した上でサーバーワークスに依頼することに決めました。

プロジェクト管理ツールを活用し、スムーズに情報共有

サーバーワークスに対する評価をお聞かせください。

AWSに関するスキルが高く、安心して任せることができました。時間やコストに制限がある中、当センターからの要望に対して柔軟に対応してもらい、サーバーワークスに依頼して正解だったと思っています。

また、サーバーワークスからの提案によりプロジェクト管理ツールを使ったことで、当センターとサーバーワークス間はもちろん、CMSのサポートベンダーも含め、スムーズに情報共有を図ることができました。メールよりもSNS的なやり取りのほうが、閲覧性や風通しが良く、既読かどうかもわかるのでとても助かりました。

今後の期待

今後の展開予定などがあれば、教えてください。

今後の展開に関しては、コンテンツの内容や運用体制を見定めながら、適材適所でAWSの利用や運用について検討していきたいと思っています。

サーバーワークスへの今後の期待をお聞かせください。

予算やスケジュールに制限がある中、タスクベースで対応してもらえるのは本当にありがたいと思っています。今後も、AWSの活用に関して、相談に乗ってもらえるとうれしく思います。

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

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