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社内のCCoEチームとサーバーワークスのワンチーム体制で、業務やサービスを支えるAWS環境の運用改善やコストの最適化を推進

社内のCCoEチームとサーバーワークスのワンチーム体制で、業務やサービスを支えるAWS環境の運用改善やコストの最適化を推進

株式会社NTTスマイルエナジー様

NTT西日本とオムロンの合弁会社として2011年6月に設立。「人々が笑顔で安心して暮らせるより良い社会をつくる」を理念に、AI・IoTや制御技術を活用したエネルギーソリューションを開発。エネルギーの効率性や持続可能性の向上を図り、日本や世界の環境・エネルギー問題の解決に貢献することを目指している。

お話を伺った方

宮崎 哲哉氏
事業開発部 サービス開発グループ マネージャー
迎 諒氏
事業開発部 サービス開発グループ CCoEチーム テックリード

事例のポイント

Before

お客様の課題

  • 95%以上のシステムが稼働するAWS環境のコストおよび運用の最適化、セキュリティの強化
  • AWSアカウントの管理を含めたガバナンスの強化
  • AWS環境の安定的な運用、最適化を支えるチーム体制づくり

After

課題解決の成果

  • AWSの運用自動化サービスによるコストの可視化
  • AWS環境のコスト変動率が28%から15%に改善
  • 運用監視ツールをNew Relicへ移行し、オブザーバビリティを導入
  • AWS Organizationsによるアカウントの一元管理
  • サーバーワークスとのワンチーム体制によるチームワークの強化、エンジニアのスキル向上

導入サービス

  • AWS伴走支援サービス
  • SRE開発支援サービス
  • AWS技術支援サービス

95%以上のシステムがAWS上で稼働 AWSの価値を高める運用改善に着手

太陽光発電の遠隔監視サービス「エコめがね」など、エネルギーの効率性や持続可能性を向上するサービスで成長を続けるNTTスマイルエナジー。同社は2016年にAWSを採用して以来、商用DBや仮想サーバーの移行、新たなサービスのIoT基盤の構築など、さまざまなプロジェクトを推進してきました。
コロナ禍においても、AWS Client VPNとAmazon WorkSpacesによるテレワーク環境の構築、Amazon Connectを使ったコールセンター対応の自動化などに取り組み、現在は業務システムからサービス基盤まで同社のシステムの95%以上がAWS上で稼働しています。
こうした中で近年の課題となっているのが、AWSの価値をさらに高めるための運用改善、コストの最適化、セキュリティの強化です。事業開発部 サービス開発グループ マネージャーの宮崎哲哉氏は次のように話します。

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「これまでのCCoEチームは属人的な組織になりがちで、システムも全体最適の点で課題がありました。AWSへの移行によってある程度は改善されたものの、CCoEチームは少人数ということもあり、外部のパートナーも含めたAWS活用の体制づくりは急務でした」

ガバナンスとセキュリティ強化に向けて AWS Organizationsの導入も推進中

サーバーワークスとは数々のプロジェクトを実施してきた中で、NTTスマイルエナジーは2021年からの重点的なテーマとして、AWSの環境調査による改善項目の抽出、AWSのコスト最適化、エコめがねのAWS環境改善、クラウドセキュリティの継続的な改善の4つを掲げています。
コストの最適化においてはコスト配分タグを有効化し、AWSの運用自動化サービス(Cloud Automator)を用いて、利用しない時間のインスタンス停止を自動化するなどの対策を講じています。エコめがねのAWS環境改善についても、環境調査で把握した改善点に基づく対応や監視項目の調査を進めています。
クラウドセキュリティについては当初、インシデントとは無関係のアラートが頻発していましたが、精査を進めながら適正化を図りました。これらの取り組みについて、事業開発部 サービス開発グループ CCoEチーム テックリードの迎諒氏は次のように語ります。

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「コストが可視化されたことで、エンジニアの中にも新たなコスト意識が芽生えてきました。エコめがねでは、AWSのコストレポートを社内で共有することで、開発チームの自発的なコスト最適化活動につながっています。AWS IAM Access Analyzerによる分析も月に1回実施し、他のアカウントからの連携をチェックして、セキュリティの強化を進めています」
また、サーバーの監視基盤は従来のツールからNew Relicへ3カ月間で移行し、コスト軽減と運用の改善を図っています。これにより、ブラックボックス化していた以前の運用課題が解消され、オブザーバビリティの導入により監視環境が改善されました。
2023年からはサービス基盤のセキュリティとガバナンスの強化に向けて、AWSアカウントを一元的に管理するAWS Organizationsの導入にも取り組んでいます。

「AWS Organizations はサーバーワークスさんから提案されたものですが、ここでは単にAWSのベストプラクティスに従うのではなく、お互いに意見を出し合いながら、現在の運用を改善できる最小限の機能に絞って効果測定を進めているところです」(迎氏)

ワンチーム体制を共通の理念に掲げ 開発チームの変革を主体的に推進

これらの取り組みと並行してNTTスマイルエナジーが力を注いでいるのは、AWS環境の安定的な運用、継続的な最適化を支えるチームづくりです。特に迎氏がCCoEチームに参画した2022年以降は、同社が主体となってサーバーワークスのエンジニアを含めた「ワンチーム」を共通理念として掲げ、マインドセットの変革にも取り組んでいます。
この中で2023年からは毎月1回、必ず90分の時間を確保して、チーム内の「ふりかえり」を行っています。この「ふりかえり」はチームにとって重要な時間で、「ふりかえり」自体が前向きな改善の場であること、個人の責任追及はNGといったルールで運営しています。
「ふりかえりの中では、良かったこと、良くなかったことについて腹を割って話し合いながらToDoを決め、改善による成果を翌月に確認しています。私にとっては、尊敬できる人や一緒に働いて楽しい人と共通の目標に向かっていくことが仕事の最大のモチベーションです。サーバーワークスの皆さんともワンチームの中で切磋琢磨することで、チームワークの向上やエンジニアとしての成長を実感できています」(迎氏)
チームの強化策としては、アウトプット(出力)だけでなくアウトカム(成果)も重視し、運用を意識したドキュメントの整備や設計フレームワークのDesign Docによる情報連携も進めています。
「属人化の解消はすべてのプロジェクトに共通する課題ですので、サーバーワークスさんには特定のエンジニアだけが理解できるドキュメントではなく、インフラに詳しくない開発者でもAWSが理解できるドキュメントが残せるように伴走支援をいただいています」(宮崎氏)

2024年度はセキュリティの強化と同時に アーキテクチャのモダナイズにも挑戦

サーバーワークスとのワンチーム体制での改善活動は今も継続中です。現時点での成果として、AWS環境のコスト変動率が2022年度の28%から2023年度は15%に改善され、年間を通じてAWSを安定的に運用できるようになったことは、経営的な視点からも評価されています。
2024年度の優先課題として挙げられるのは、セキュリティの強化です。迎氏は「今後はAWS Organizationsの活用においても、AWS Security HubやAmazon GuardDutyでさらなるセキュリティの強化を図りながら、独自の最適化に取り組んでいきたいです」と話します。
また、サービス基盤の強化に向けたアーキテクチャのモダナイズにも着手する計画で、NTTスマイルエナジーはサーバーワークスのさらなる技術支援に期待を寄せています。
「運用改善で一定の手応えが得られたことで、いよいよ新しいことに挑戦するフェーズに入ることができます。サーバーワークスさんとは今後もワンチーム体制の中で、高い視座でAWSの価値を高める活動に取り組んでいきたいと考えています」(宮崎氏)

※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています。

担当プロジェクトメンバー

  • カスタマーサクセス部 CS5課 課長 松井 紀樹

    電機メーカーのカスタマーエンジニアとして、データセンターに構築するサーバーラッキングや工事関係の仕事に従事。
    2021年からサーバーワークスに入社後はエンタープライズのお客様を中心に、AWSアカウント環境のセキュリティ強化、運用の巻取り、コスト改善などの技術支援を担当させていただいている。
    2023 Japan AWS All Certifications Engineersに選出。好きなAWSサービスはAWS Transit Gateway。
    ちいかわと筋肉を愛するエンジニア。

  • アプリケーションサービス部ディベロップメントサービス1課 課長 森 大樹

    SIerで約20年、プログラム開発/プロジェクトマネージャの実務経験後、2017年1月にサーバーワークスへジョイン。
    IoT基盤設計やCI/CD環境の設計・構築・運用を経て、現在APIやETL基盤などを構築するサーバーレス開発部隊の課長として従事。
    好きなAWSサービスはAWS Lambda、Amazon Connect

  • エンタープライズクラウド部技術1課 折戸亮太

    自社製品ソフトウェアパッケージの開発及び運用保守業務を6年、オンプレミス環境からAWS環境への大規模移行プロジェクトを2年経験したのち、2021年にサーバーワークスに入社。前職の経験を活かしてモダンアーキテクチャ、業務自動化、およびOSミドルウェアアプリケーションレイヤーの運用を考慮した提案を強みとして幅広いプロジェクトを担当。
    プライベートでは2児の父で、毎日の楽しみは寝かしつけ前に子供と一緒に読む絵本の時間。趣味は早起きとランニング。

  • エンタープライズクラウド部 ソリューションアーキテクト1課 北鶴 光紀

    IT未経験から2020年にサーバーワークスへ新卒で入社後、構築業務に興味をもちエンジニアの道へ。
    配属後はVPC、Direct Connectなどインフラ環境初期構築を主に経験し、現在はエンタープライズのお客様案件を中心に担当しています。
    趣味のテニスと旅行も楽しみつつ、何か1つ尖ったスキルを磨くために日々精進中のインフラエンジニアです。

  • カスタマーサクセス部 営業課 岡田 吉弘

    オンプレミスシステムの営業からAWSのソリューション営業へ挑戦するため2023年に入社。請求代行や構築の提案だけではなく、協業パートナーと共にパッケージサービスの提案や新たな協業の枠組みも検討。AWSの資格はSolutions Architect - Associateと取得し、現在はSolutions Architect - Professionalに挑戦中。趣味は旅行で今年結婚したのを機に世界有数のビーチリゾート「モルディブ」へ旅行に行ってきました!

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